疲れやすい・ぽっこりお腹が凹まない・運動パフォーマンスが上がらないのはーインナーマッスルを鍛えよう!ー
まだアメリカ・ボストンに住んでいた頃こと。
マサチューセッツ工科大学(MIT)で、ロボット工学を専攻していた友人の研究室に遊びに行ったことがあります。
そのとき友人が作っていたのはロボットの手。
映画「ターミネーター」に出てきそうなヤツです。
人間の手の動きをロボットにさせるのは至難の技とか、最も難しいとか。
人間のこの動きに大きく関与しているのが、インナーマッスルです。
運動の能力だけじゃなく、疲れやすいとか、ポッコリお腹や姿勢といった見た目などなど、インナーマッスルの役割は実に多様なのです。
人間の体の動きは非常に複雑です。
立ち上がる、振り返る、髪をかきあげるといった何気ない動作1つでも、手足の関節を微妙に回転させるといった動作を同調させないとできない。
運動能力を上げるのに、疲れやすい原因に、お腹がポッコリ出るなどなど、全てインナーマッスルが関わっています。
この先を読んでもらったら、「インナーマッスルって大事なんじゃん!」と鍛えたくなるはずです。
インナーマッスルの役割
複雑な動きを可能に
もし腕の筋肉が、肘を曲げる筋肉(上腕二頭筋)と、肘を伸ばす筋肉(上腕三頭筋)しかなかったら、わたしたちはロボットのような直線的な動きしかできません。
複雑な動きを可能にするには、メインの動きに微妙な動きを加える補助的な働きが必要です。この動作の微調整をするのがインナーマッスルです。
また私たちの関節は、軟骨や腱など柔らかい組織でつながれています。固定されていないことで、柔らかい動きができるわけですが、動きにあわせて骨と骨の位置を最適な位置に保たないといけません。このとき関節の位置を調節しているのも、インナーマッスルです。
優雅な動きは、インナーマッスルが働くことで可能なのです。
日常生活では
インナーマッスルは体の微妙な動きを調整するので、スポーツに限らず、
- 日常生活の動作や所作の美しさ
- ボディライン
- 老化防止
- 痛みやコリの原因と解消
などに大いに関わっている筋肉です。
健康と美容の面では
インナーマッスルがしっかりと働いている身体は、
- 日常生活の中で動作にムダが無くなるので疲労が少なくなる
- 歩く・立つといった「立ち振る舞い」が美しくなる
- お腹周りのインナーマッスルを鍛えるとお腹が凹みウエストがくびれる
- 腰回りや体幹を安定させるので腰痛の予防や改善
特にお腹周り(体幹部分)のインナーマッスルには、血液循環を促す、体温維持など様々な働きがあるので、
- 姿勢がきれい
- 神経系が整う
- 基礎代謝が上がる
といった、美容にも健康にも重要な筋肉でもあります。
カラダをコントロールする能力を上げる
スポーツや武道などをしている人にとって、インナーマッスルはパフォーマンスの向上に重要な筋肉です。
ボールを投げる、ボールを蹴るといった動作では、肩や腰を素早く回転させ、腕や脚を振る方向、手首や足首の向きなどを微妙に調整しないとならない。
格闘技では、相手の攻撃を避ける、パンチの軌道や相手に当った時の衝撃の方向をコントロールするために、関節の向きを微妙に変えたり回転させるためのインナーマッスルを鍛え、正確な動きができる状態にしておくことが理想。
といったように、カラダをコントロールする能力を上げるのに、インナーマッスルは欠かせません。
(合気道の段保持者の方のパーソナルレッスン)
インナーマッスルを鍛えるメリット
ここまでで、「もうメリットはわかった。でも鍛えるのはなー」って人に、昔のわたしの話を少しさせてください。
ジムに行かないかと誘われると、「なぜジムに行くの?」だった私の頭の中は、
- 筋肉鍛えてなにかいいことあるの?
- 疲れるだけじゃないの?
- なにが楽しくてエクササイズ?
でした。
運動神経は良いほうだし、体育の授業だって好きでした。でもジムで筋トレ?だったんです。
でも違うの。わかりました。体がラクなの。気持ちが前向きになるの。疲れにくいし疲れがとれやすいの。
そう筋肉は大事だったんです。
以下メリットをまとめます。
お腹が凹んでウエストが締まる
「腹筋をしてもお腹が凹まないという人」がたくさんいますが、それはインナーマッスルを鍛えないで、表層筋(アウターマッスル)しか鍛えないからです。
インナーマッスルを鍛えると、お腹が凹んでウエストが引き締まります。
内臓機能がアップする
お腹のインナーマッスルが弱いと、内臓が正しい位置に保てずに下垂して下腹ポッコリになります。お腹周りのインナーマッスルを鍛えると、内臓が正しい位置に保たれて、内臓の働きが良くなります。血流がよくなり、代謝も上がり、疲労物質や老廃物の排出もよくなって元気になります。
基礎代謝が上がる
インナーマッスルは長時間働くことが多いので、遅筋繊維というものが多い筋肉です。この筋肉が鍛えられているということは、基礎代謝が高いということになります。痩せやすい身体づくりにもインナーマッスルです。
疲れにくくなる
筋肉量が増えることでも疲れにくくなりますが、インナーマッスルがしっかり働くことで動きに無駄がなくなり疲れにくい身体になります。
老化防止になる
若さと筋肉量は比例します。全体の筋肉量も大切ですが、姿勢の維持やスムーズな動作に関わるインナーマッスルを鍛えておくことは、年齢を経るごとにぎこちなくなる動きを予防するので、若々しい動きと見た目をキープします。
印象が好くなる
姿勢がいい人と悪い人。所作が優雅な人と雑だったりガサツな人では、説得力も、信頼度も、雰囲気も、持たれる印象も変わります。美しい姿勢で元気に(優雅に)動く人は好印象を持たれやすいもの。なにより自分の気分がいいので、それが自然と行動や表情に出ます。「姿勢が変わると」は動画で説明しています。
たったこれだけで、見た目と印象はこんなに変わる! 2020年★動画配信はじめます!! radio87
ついついアウターマッスルを鍛えがち
ジムでガシガシ鍛えて、割れた腹筋、腕には力コブ。
この目に見える筋肉は、アウターマッスルです。
インナーマッスルは、アウターマッスルと違って見えないし意識しにくい筋肉です。
インナー(深層)マッスル(筋肉)ですから。
筋トレじゃなくても、スポーツや格闘技をしていれば、アウターマッスルは優先的に鍛えられます。
瞬発的な力を出したりする大事な筋肉ですが、アウターマッスルばかりを鍛えていると、
- 無駄に動いてエネルギーロスが増えて疲れやすい
- 動きの美しさに欠ける
- 運動パフォーマンスが上がりにくい
- ケガをしやすくなる
ケガをしやすいのは、アウターマッスルばかりが優先的に強化されてしまうと、力を出そうとした時にインナーマッスルがアウターマッスルの力に振り回されて、姿勢が不安定になったり、関節を正しい位置に保てなくなったりするためです。
これはスポーツをするときに限らず、日常生活でも同じです。
インナーマッスルの鍛え方
インナーマッスルは、スポーツやジムなどの「筋トレ」では鍛えにくい筋肉です。インナーマッスルを鍛えるのは、クランチやプランクといったいわゆる体幹トレーニングです。
よりわかりやすいように、意識する腹筋の図も使った鍛え方をアップしました。
www.leaven-human-innovation.me
世界のアスリートが取り入れているのは
インナーマッスルを鍛えると、体全体の姿勢や、関節の位置が安定し、体の微妙な動きがコントロールできるようなり運動パフォーマンスが上がって、ケガの予防にもなります。
世界のトップアスリートが、クロストレーニングとしてヨガを取り入れてるのは、アウター&インナーマッスルが同時に鍛えられ、柔軟性がアップし、集中力を鍛えるなどの効果があるからです。
インナーマッスルは、一度鍛えたらそうそう落ちることがありません。正しい姿勢が本来いちばんラクな姿勢だからです。
いわゆる筋トレと違い、いつでもどこでも、道具もいらないで鍛えることができる方法でインナーマッスルを鍛えてメリットを享受してください。
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