運動をすると身体が冷える-極端な冷え性を改善する方法-
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運動をすると身体が冷えるんです
- 冷え性をなおそうと運動を始めたのに、運動をすると手足が冷たくなります
運動をしたら、ふつう体が温まってくるはずでしょ?
そんなことあるの?
もしかして、どこか悪いんじゃ・・・
なんて不安になりますよね。
実際、不安そうに相談されることが多いです。
運動すると体が冷えると感じる理由
ふだんから手足が冷たい
あなたは、ふだんから手足が冷たくはないですか?
それだと、少し運動したくらいでは末端まで血液がいきません。すると、運動して上がった体幹部の温度と、手足との温度差の大きさに「運動すると冷える」と感じてしまいます。
では、なぜ末端まで血液がいかないのでしょう。
体の末端まで血液の運ぶのは毛細血管です。 毛細血管は人体の中の最も大きな臓器で、全身の99%の血管は毛細血管です。
この毛細血管が血液を運ぶから、体温が維持されているといってもいいのですが、ふだんから冷えている、すごい冷え性の人の末端の毛細血管はなくなってしまっているんです。
末端の毛細血管が消えていたら、温かい血液は手足にまで行き届かないですね。そのせいで手足がいつも冷たいんです。
毛細血管が消えてしまう原因は冷え性です。が、毛細血管が消えてしまうと冷える。
なんとも悪循環です。
でも、毛細血管には血管新生という機能があります。つまり、増やすことができますので、その方法をお伝えします。
でもその前に、毛細血管を増やすだけでは足りない、もっとやっかいな原因の場合があるので、そちらを先にお伝えします。
冷え性が悪化した「冷えのぼせ」
- 顔や頭がほてるのに手足が冷たい
- 上半身は冷えていないのに下半身や手足が冷たい
- 運動の後は胸より上が熱くなって大量の汗をかく
といった症状があれば、冷えのぼせの可能性があります。
冷えのぼせは、冷え性が悪化したものです。
血行不良による冷えが続いたことで体の末端がむくんでしまい、水分代謝が異常になり、頭や体幹部分と末端の温度差が大きくなって、冷えとのぼせが混在してしまった状態です。
こうなると自律神経のバランスが崩れます。
体温を一定に保つ機能を担っている自律神経は、体内で温度差が大きいと、
どうしたらいいんだー!"(ノ>_<)ゝ
とパニック!というか混乱を起こします。
その結果、自律神経の乱れによる冷えが起きます。
この場合、毛細血管を増やしつつ、自律神経の乱れを整えるということを同時に行う必要があります。
運動をすると体が冷えると感じる原因まとめ
一旦ここで原因をまとめておきます。
運動をして体が冷えると感じるのは、
- 毛細血管がなくなってしまって、末端まで温かい血液が行かない
- その状態が続いて悪化した冷えのぼせになる
- 冷えのぼせにより自律神経が乱れて体温調整ができなくなる
このどの段階の冷え性の人にも起こります。
"運動をすると冷える"を改善する方法
健康な毛細血管のつくりかた
まず、医師が推奨する健康な毛細血管を作りかたです。
- 適度な運動
- 規則正しい生活
- 質の高い睡眠
- バランスのとれた食事
よく聞く健康になるための基本ですね。
これらは、自律神経が乱れを整えるのにもいい方法です。
自律神経が乱れていると血行が悪くなり身体が冷え、身体が冷えると自律神経が乱れるという悪循環を起こします。
自律神経を乱す主な原因は、
- 運動不足
- 呼吸が浅い
- リラックスする時間がない
- 不規則な生活
- バランスの悪い食事
- 寝不足や質の悪い睡眠が続く
など他にも色々ありますが、主にこういった原因をとりのぞくことが、自律神経の乱れを整えることになります。
自律神経の乱れの整え方
現代人は自律神経を乱しやすい環境で生活しているひとが多く、ご相談やお悩みも自律神経の乱れによる体調不良や心の不調であることがよくあります。
ふだんの生活をしながら、上記のような自律神経を乱す原因を全てとりのぞくのは難しいという人は、
- 浅い呼吸の改善
- リラックスする時間を持つ
ことから始めてみてください。
運動をすると身体が冷える人の適度な運動
夜は副交感神経を優位にする、リラックスする運動を選びましょう。
ゆったりと呼吸しながらのストレッチや、リラックス系のヨガがおすすめです。
避けた方がいい運動
同じヨガでも、エクササイズ系の早いペースの構成や、心拍が上がってしまうようなきついヨガは避けましょう。
また夜に、ジョギングなどハードな運動をすると自律神経が乱れます。
健康なひとは問題ありませんが、自律神経が乱れている人は避けましょう。
ホットヨガについて
ホットヨガはかえって冷えを悪化させる場合があります。ご自分の体調や体質を先生と相談してください。また、大きな温度差は自律神経を乱しますので、ホットヨガをされる場合はその点も注意しましょう。
まとめ
運動をすると体が冷えるのは、毛細血管が末端までないことや、冷えのぼせによる自律神経の乱れが原因です。
運動をすると冷えを感じるからと、せっかく始めた運動をやめないでください。
とはいえ、自律神経を乱すようなハードな運動は避けて、呼吸を深く整えながら、ゆったりと全身を動かす運動から始めましょう。
また、砂糖や小麦粉、添加物をたくさん摂るのは冷えの原因ですので、避けるようにすることをおススメします。
冷えていると、肌荒れ、老化、免疫力や代謝の低下、生理痛の悪化などなど、いいことはなんにもありません。健康できれいでいるために、この機会に食事や生活習慣を見直し、ぜひ冷えを解消していただけたらとおもいます。
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